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訪問歯科

ケガで起きる歯(口腔内)への影響①


岸和田市の皆様へ やまもと歯科クリニックです。

人と衝突した、転倒した、交通事故にあった、スポーツ中でぶつかった等…さまざまな理由で歯に強い力(衝撃)が加わると、唇が切れたり頬の内側の粘膜が傷つき、歯とその周囲の歯周組織も障害されます。ひどい場合は、脱臼、破折、歯の埋入(歯が内側にめり込むこと)、歯の神経の損傷、歯を支える歯槽骨の骨折など、状況によって深刻な外傷が発生します。

脱臼
脱臼とは、外力により体の一部(通常、関節)が正常な位置からずれることです。過度の圧力がかかると、関節で連結している骨同士がはずれ、脱臼し関節嚢(かんせつのう)と靭帯が破れ、神経も損傷します。

歯科の場合は、歯の根と歯槽骨の間にある歯根膜が断裂します。歯根膜が大きな力で損傷し、歯の根が歯槽骨から離れた状態が歯の脱臼です。歯の根と歯槽骨が完全に離れた状態完全脱臼から、歯根膜が一部断裂し、少し動くだけの不完全脱臼の状態まであります。
「少し動く」「ちょっとグラグラする」という程度の不完全脱臼では、症状は軽く、治りも早いのですが、ひどくなると歯が挺出(せり出してくること)、嵌入(挺出の逆)、そして脱落することもあります。
このように大きく動いた場合には、根っこの先の部分で歯髄とつながる血管と神経線維も切断され、歯髄への血液供給が遮断されます。血液が流れないと、歯の神経は損傷され、長時間続くと、壊死することもあります。

脱臼したら、なるべく早く処置を
完全脱落した歯でも、条件が良ければ再植が可能なこともあります。抜けた場合、再植治療の最も重要なポイントは歯根膜です。
歯周組織の損傷が少ないことが、回復への第一条件です。歯根膜が生きた状態で保存されていれば元通りに再植できますが、乾燥すると可能性はきわめて低くなります。
抜けた歯を助けるには、元の位置に戻してみることです。砂などで汚れた歯は。水で30秒くらい洗って戻します。長時間歯を水につけると、歯根膜は再生しなくなります。
抜けた歯が戻せない場合は、抜けた歯を保存液につけて受診をします。
保存液がない場合は、乾燥を避けるために牛乳、生理食塩水、口腔内に保管し、できるだけ早く歯医者さんに行きます。乾燥が20分を超えると、歯根膜の生存率は極端に低下するといわれています。
保存液や牛乳につけた場合の歯根膜の生存時間は最長24時間ですが、生理食塩水ではもっと短く、2時間程度と言われています。
口の中に入れる場合は、飲み込まないように、歯を唇と歯茎の間に入れます。小さなお子さんの場合には無理かもしれません。

再植が成功する条件は、根の形が単純なこと、できれば一根。前歯なら条件を満たします。根未完成歯(根が七~八割程度の完成)、根尖孔(根の先端の穴)直径が1ミリ以上、これは歯の生える時期と受傷年齢、どの歯に障害を受けたかに関連します。
歯根膜が残存し、機械的損傷が少ないこと。
これは、受傷時の状態と応急処置にかかってきます。歯が抜けたあと(欠損部)にも、歯根膜組織が残っているほうが助かる確率は高くなります。

次回は「壊死・破折」に関する影響をご案内いたします。

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